犬の腸内環境は仔犬のときにほぼ決まってしまいます。

母乳を十分に飲んで育った犬は、腸内に多くの乳酸菌が住んでいるのです。

こちらでは、仔犬のときに腸内環境が決まる理由について解説いたします。また、腸内の善玉菌と悪玉菌の関係についてもお伝えいたします。

犬の腸内環境に不安がある場合は、犬用の整腸サプリで補うこともできます。

腸内環境は仔犬のときに決まります。

母乳を十分に飲んで育った仔犬は、腸内に乳酸菌が多く安定して住んでいます。

乳酸菌が作り出す乳酸によって腸内は弱酸性になります。弱酸性の腸内は、病原菌にとって居心地が悪いため、身体を守る役目を果たしています。

それに対して、早くに母犬から離された仔犬は、腸内の乳酸菌が安定しません。その結果、腸内細菌のバランスが悪くなってしまい、腸内環境が悪化しやすいのです。

このため、腸内環境は仔犬のときに決まってしまうのです。良好な腸内環境を保つためには、母犬が仔犬を産んだ際、人工乳ではなく母乳を与えることが必要です。

人工乳を与えていれば問題ないと考えがちですが、そうではありません。

母乳を与えることには、仔犬の生涯にわたる腸内環境に大きな関係があるのです。

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腸内では善玉菌と悪玉菌が戦っています。

善玉菌は、取り込まれた食物を消化したり、吸収したりするのを助ける役割を担っており、ビタミン類を作り出してくれる存在です。

それに対して悪玉菌は、身体に有害な物質や毒素を作り出す、身体にとって害になる存在です。

腸内ではこの2つの細菌が戦っているのですが、健康維持のためには善玉菌が勝つ必要があります。

善玉菌が増えるためには、悪玉菌を倒す必要があるのです。

そのため、害があるからといって、悪玉菌が全ていなくなってしまうのは、それはそれで腸内環境において問題があります。

腸まで乳酸菌を届けるためには、プロバイオティクスが必要になります。これによって善玉菌の活動をサポートして、腸内環境を整えることができるようになります。強烈な胃酸は乳酸菌をも撃退してしまうため、死んでしまうことが多いのですが、犬の体内に含まれているビフィズス菌はその死んでしまった乳酸菌を餌にします。そのため、腸まで乳酸菌が届かなかったとしても、意味がないわけではありません。乳酸菌は積極的に取り入れるようにしましょう。

仔犬から老犬まで生涯にわたる腸内環境を良好に保つためには、なるべく母乳を与えることが大切です。

母犬と一緒に過ごす時期をできるだけ長期間にしてあげて、仔犬時代を大切に過ごさせてあげましょう。犬の育った環境により、腸内環境に不安がある場合は、犬用の整腸サプリで補ってあげるとよいでしょう。

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